Text/Eiko Oizumi
Photo/Augusta National Golf Club

今も毎日ジムで汗を流し、練習を欠かさない89歳のゲーリー・プレーヤー。エージシュートは3000回を超え、食生活にも非常に気を使っている。そして、朝には健康のため、アイスバス(氷風呂)に入るという徹底ぶりだ。
そんな彼が、今年も「マスターズ」の開幕を告げるオナラリースターターを務めた。記者会見で、「1997年にタイガー・ウッズがマスターズで初優勝を挙げた時、毎日アービーズ(ファーストフード)を食べていたというが、最後にファーストフードを食べたのはいつか?」と問われると
「ジャンクフードを食べていたら、90歳まで生きられないよ。でもそれは個人の自由だけどね。私は100歳まで生きたい。人が好きだし、ゴルフも好き。人生そのものが好きだ。最近、若いガールフレンドもできた。90歳で恋人ができるなんて、どうだい?!(笑)」と笑った。
昨年の「全英オープン」に向かう最中、空港でプレーヤーに会い、初めて新恋人の話を聞いた。その当時はまだ初デートの前だったが、「今度、会うことになってるんだよ」とウキウキしているようだった。
そして年末に南アフリカの「ネッドバンク・ゴルフチャレンジ」(DPワールドツアー)で会った時、「彼女とは、趣味が本当によく合うんだ。ゴルフも好きだし、釣りや狩りも好き。乗馬もできる。本当に何から何かでぴったりなんだよ」と嬉しそうに語っていたのを思い出す。 「結婚はしないんですか?」と聞くと、笑って「君もクレージーだな〜!結婚なんてしないよ」と言っていたが、今の雰囲気では、90歳にして再婚してもおかしくない。病気で亡くなった前妻のビビアンさんも、プレーヤーが元気に幸せに生活できるなら、新恋人の存在も許してくれるはずだ。来年、オーガスタでプレーヤーに会う時は、結婚の報告が聞けるかもしれない。そして、オナラリースタートのキャディに、彼女を連れて登場するかもしれない。
