昨年からスイング改造し飛距離UPしたメソッドを伝授!
昨年、長年体に染み付いたスイングを改造し、飛距離がかなりアップしたという谷原秀人。
その飛ばしの秘訣を教えてくれた!
谷原秀人
1978年11月16日生まれ。
178cm、75kg。国内14勝、メジャー1勝(2016年日本プロ)。
05年米ツアーに挑戦。18〜19年は欧州ツアーに挑戦した。今期は日本が主戦場。20年ISPSハンダVICオープン22位タイ。
アドレスから全てを変えてスイング改造に踏み切った
最近、「床反力」という言葉を聞いたこと、ありませんか?
これは体重移動ではなく、地面を踏み込む時の反発力のこと。
トップから切り返しでヒザを曲げ、その後ヒザを一気に伸ばして地面を蹴るように足を使うんです。
そうすることで、ヘッドスピードが加速する。ローリー・マキロイやババ・ワトソン、ジャスティン・トーマスら世界のトッププロたちに人気の体の使い方ですね。
ボクは昨年からこの動きを取り入れて飛距離がかなり出るようになりました。
まだ改造の途中ですが、今のところ、試合で経験したことのあるコースで今までよりもっと前に飛んでいることが多いので、とてもラクにプレーできています。
このあと、じっくり説明しますが、まずはアドレスで体から少し離れて構えること。
そうすることでフトコロの深いトップを作ることができ、飛距離アップにつながります。
世界では地面の力を使って飛ばしている。
今までの動きとは逆だった!
沈んで伸びる!
Rory McIlroy
ローリー・マキロイ
(左)トップから切り返しにかけてはヒザを曲げ、ガニ股に沈み込むような動きが入る。
(右)インパクトに向けて、一気にヒザを伸ばしてジャンプ。これが飛ばしの秘訣だ。
ボールから少し離れて構えること
昔はもっと近くに構えてたんだ
右足を軸にしてトップで沈み込んだ反動をジャンプして球にぶつけよう!
右足ジャンプが飛距離アップの秘訣
ヒザの角度が伸びないようにテークバックしましょう
素振りでは「トップでヒザを曲げ、インパクトにかけてヒザを伸ばす」を繰り返し練習してみよう。
タイミングが重要だ。
ボールから少し遠くに構え、テークバックしていきますが、トップからの切り返しの時に、沈み込むようにヒザを曲げましょう。
トップでヒザが伸びた状態だと、その場でそれ以上ジャンプすることはできないので、床反力が使えません。
また、この時のポイントは、右足を軸にジャンプアップすること。
左足に体重をかけて左足を軸にスイングしたり、テークバックの段階から沈んで、そのまま沈みっぱなしもNG。
イメージとしては、トップでいったんヒザを曲げて沈み込んだら、インパクトにかけてヒザを一気に伸ばしてジャンプアップすること。
ババ・ワトソンのようなイメージを持つといいでしょう。
トップから切り返しにかけて、このようにヒザを曲げてガニ股のような姿勢をとる。そのあとは一気にヒザを伸ばして解放する。
右足を軸に左足に体重を乗せた時の床反力を使った方が、飛ぶ。
最初から左足を軸にすると、左足にさらに体重を乗せるのは難しいので、大きな床反力は生まれない。
トップにかけて、右ヒザがこのように伸びきってしまうと、右足軸にジャンプすることができない。