アジア系の観光客がほとんどいない閑散としたワイキキビーチ周辺
コロナ以降、観光客が激減し、海がきれいになったというワイキキビーチ。
ワイキキの目抜き通りである「カラカウア通り」。普段は観光客で賑わうエリアだが、昼間でも人通りが少なく閑散としている。
時短営業と閉店で夜は暗がりが多く注意!
昨年の3月以来、久しぶりに国際線に乗ってみた。
コロナ時代に海外へ出かけるというのは実際どういう感じなのか、ハワイは今どうなっているのか……不安と期待を抱きながらハワイに向かった。
まず、出国時の国際線ターミナルはガラガラで、機内のエコノミークラス席も、私の座席の前後5列は誰も座っていなかった。
ビジネスクラスの方がむしろ混み合っている様子だったが、今の時代、出国前の検査代(1人約4万円かかる)を払ってでも海外旅行に出かけたいという富裕層やビジネスマンしかいないのだろう。
機内でも全員マスクを義務付けられており、周囲には人がいないので、広々とスペースを使えたのにはホッとした。
ホノルル到着後も、空港内は観光客がほとんどおらず静かなもの。
私はそのまま乗り継ぎ便でマウイ島(カパルア)に向かったが、減便はされているものの、各島間の飛行機はしっかり飛んでいる。
車での移動でUBERやシャトルバスにも乗ったが、運転手はきちんとマスクを着用しており、車内には消毒薬も設置。
ホテルでもコロナ対策はしっかり取られており、消毒済みの部屋には入り口のドアのところにシールが貼ってあった。
マスクや消毒薬などのキットが部屋の中に置いてあるホテルもあり、細やかな配慮も見られた。
さて、普段は大勢の観光客で賑わうワイキキビーチだが、昼間でも人通りは少なかった。
歩いているのは地元の人か、米国本土からの観光客。
アジア系の観光客の姿はほとんど見られない。ショップやレストランの一部は閉店しており、免税店の周囲はバリケードが張り巡らされ、ベニア板でガラス窓が覆われていた。
こういう風景もちょっと物々しくて怖い。
また、営業していたとしても、夜の11時過ぎまで開いている店はない。
夜の9時頃になると、カラカウア通りでも暗がりが多くなり、一人歩きするのに危険を感じた。
浮浪者の数もコロナ以降増えているそうなので、夜は絶対、早めに部屋に戻る方が安全だ。
【O嬢レポート】ハワイ旅行へ行く際の心得
海外ツアー取材歴20年超の海外取材担当記者。毎月のように海外取材に出るのがルーティーン。今回の海外取材は、昨年3月以来、10ヶ月ぶり。
羽田空港・国際線出発ロビー。人もまばらで、ほとんどのカウンターが開いていない。国際線のほとんどが欠航中。
ハワイ入国後の自主隔離10日間免除を希望するなら、出国前にハワイ州が指定する医療機関で出国72時間以内にPCR検査が必要。ハワイ州公認の陰性証明書を発行してもらい、航空会社でチェックインの際、提示しなければならない。
ワイキキエリアの病院でO嬢もPCR検査を受検。鼻腔に綿棒を入れて採取する方法だった。
帰国72時間以内にPCR検査が必要
検査代は3~4万円
1月中旬から「帰国72時間以内に指定医療機関でPCR検査」を受けなければならなくなった。
土・日を挟むと開いていない病院もあるので要注意。私が検査を受けた病院はワイキキの街中のホテル内にあり、夜の12時までオープン。
週末も開いていたので週末までトーナメント取材をしていた私にとっては便利だったが、検査代は約3万5000円と高額。
往復の検査代を考えると、エコノミークラスでハワイに行けてしまうほどである。
これではなかなか気軽に旅行はできないだろう。
いったん入ってしまえば、「マスク着用・こまめな消毒」を守ることで安全に過ごすことができたハワイ。
しかし、人通りが少ないワイキキは活気がなく寂しげだった。
もし今後、ハワイ行きのチャンスがあれば、ネットなどで最新情報を入念に調べてから行くことをオススメしたい。
帰国時の空港内でもPCR検査が行なわれ、陰性が判明するとこの紙を手渡された。
*海外渡航情報や新型コロナウイルス感染症に関する情報は、日々刻々と変わっており、特集内で紹介している情報も変更している場合があります。必ず「外務省海外安全ホームページ」や「厚生労働省ホームページ」「ハワイ州観光局ホームページ」などをご覧の上、現在の状況をご確認ください。
https://www.anzen.mofa.go.jp
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html
(2021年1月現在)
Text/Eiko Oizumi
大泉英子
「ゴルフ・グローバル」編集長。国内男子、海外ツアー取材をメインに、男女シニア、海外メジャー取材は100試合以上。 全米ゴルフ記者協会、 日本ゴルフジャーナリスト協会会員。