• 国境や人種を超えたスポーツの力とゴルフの愉しさをすべての人に。
  1. ホーム >
  2. トーナメントレポート >
  3. ハワイで日本人二人目の快挙!
    イーグルVの青木功と松山...

ハワイで日本人二人目の快挙!
イーグルVの青木功と松山英樹

Text/Eiko Oizumi
Photo/Gary Kobayashi

1983年「ハワイアンオープン」で日本人初の米ツアー優勝を遂げた青木功(左)。

 日本人の海外ゴルフでの活躍の歴史において、金字塔のように語り継がれているのは1983年、日本人が初めて米ツアーで優勝を挙げた青木功の「ハワイアンオープン」(ソニーオープンの前身)優勝である。最終日の18番ホール(パー5)、残り128ヤードの3打目が直接カップイン。イーグルを決め、逆転優勝を果たしたが、それから39年後に、松山英樹が日本人2人目の優勝を果たした。しかも、プレーオフ1ホール目の2打目、残り277ヤードを3Wで放ったショットはピン手前1メートルにベタピン。逆光でまったく球の行方が見えなかったと松山はいうが、完璧なショットでイーグルを手繰り寄せ、大勢の観客を沸かせたのだった。

 そんな松山の優勝シーンを青木功は、日本でテレビ観戦していた。当時の自身の優勝を振り返りながら、彼に日本人として2人目の優勝者になってほしいとエールを送っていたことだろう。以下、青木功のコメントの原文(ママ)である。

松山英樹選手、PGAツアー8勝目おめでとうございます。
昨年4月にマスターズトーナメントで優勝した後、7月の東京オリンピックに出場して大健闘し、さらに10月のZOZO CHAMPIONSHIPで優勝、そして今回の優勝と、ますますその強さに磨きがかかり、風格漂うプレーぶりと佇まいは、まさにメジャーチャンピオンに相応しい堂々としたもので、感心いたします。
特に、最終日のバックナインに入る時点で5打差がありながらも72ホール目で追いつき、そしてプレーオフの末の逆転優勝ということで、諦めずに追いかける姿に大変感動したと同時に、たくさんの勇気と元気をもらいました。
今回優勝された開催コースのワイアラエカントリークラブは過去に優勝した経験があり、当時の自分に重ね合わせて今大会を見させてもらっていました。
そういった意味でも、今回の松山選手の優勝は、私にとっても大変感慨深いものです。今後、どれだけ優勝するのか、どこまで強くなるのか、そんなことを思わせる今回の優勝だったと思います。
今後の益々の活躍を期待しています。

一般社団法人日本ゴルフツアー機構
会長 青木 功

関連する記事