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世界一盛り上がるゴルフ界最大の祭典 ライダーカップ2023 PREVIEW[Road to Rome]

いよいよ9月29日開幕!
世界一盛り上がる、ゴルフ界最大の祭典

Ryder Cup 2023 Road to Rome

2023年9月29日〜10月1日/Marco Simone G&CC /Rome, Italy

©DP World Tour

ローマのコロッセオ前で記念撮影をする「ライダーカップ」欧州選抜キャプテンのルーク・ドナルド(左)と米国選抜キャプテンのザック・ジョンソン。

今年、史上初のイタリア・ローマで開催される「ライダーカップ」が開幕まで2ヶ月を切った。
これまで同大会を盛り上げてきた欧州ベテラン勢と最強の米国選抜の代表メンバー数名が、一気にLIVゴルフに移籍したため、大きな変革の年となりそうだが、それ以外にも話題は満載だ!

©DP World Tour

バチカンのローマ教皇・フランシスコ(右)に謁見するザック・ジョンソン(左)とルーク・ドナルド(中央)。

古代ローマの剣闘士の闘技場「コロッセオ」からわずか20キロの場所で
「ライダーカップ」の熱き戦いが始まる

©Marco Simone G%CC

今年の「ライダーカップ」の舞台となる、マルコシモーネG&CCは、DPワールドツアーの「イタリアオープン」でもおなじみのコース。

©Getty Images

コース内にあるマルコシモーネ城の前でパッティングする、昨年の「イタリアオープン」チャンピオン、ロバート・マッキンタイヤ。

アーノルド・パーマーもイタリア開催を後押し

米国選抜VS欧州選抜による、ゴルフ界最大の祭典「ライダーカップ」が、いよいよ今秋、初めてイタリア・ローマで開催される。
もともと2022年に開催予定だったが、コロナの影響で1年遅れとなったのだ。

2015年、スペインのPGAカタルーニャ、ベルリンのA-Rosaファルドコース、オーストリアのフォンタナGCという候補地を押し退けて、「ライダーカップ」開催地に選ばれたのは、ローマのマルコシモーネGC。
ファッション業界では有名なビアジョッティ家が所有し、開発したプライベートコースだが、ローマの有名な観光地であるコロッセオ、サン・ピエトロ大聖堂、バチカンなどからわずか20キロの場所に位置している。
国際ゴルフ連盟理事であり、イタリアゴルフ連盟会員のマルコ・デュランテ氏は、「イタリアにライダーカップを招致するなんて、当初はクレイジーなアイデアだった。だが、アーノルド・パーマー氏も、イタリア系アメリカ人のコミュニティの強さを強調した応援の手紙を書いてくれた」と語る。

さて、このコースでは1994年にDPワールドツアー「イタリアオープン」を開催したことがあったが、2018年からのコース改造を経て、2021年、再び「イタリアオープン」を開催。
その後も2022~2023年に開催され、「ライダーカップ」開催に向けて準備が進められてきた。
2018年8月から始められた改修作業は、トム・ファジオⅡとヨーロピアンゴルフデザインによるもので、「ライダーカップ」開催にあたって、マッチプレーの魅力を十分に引き出すためのコース造りに焦点が当てられた。
自然の起伏に富んだ田園地帯の地形を最大限生かし、プレーヤーにはリスクと報酬のチャンスを各所に散りばめ、観客には観戦しやすいポイントを用意している。
また遠くにローマ市街、サン・ピエトロ大聖堂などが見えるのも魅力だ。
改修工事の末、2021年1月までにはメンバー向けに18ホールがプレー可能な状態で再オープン。
「ライダーカップ」欧州ディレクターのガイ・キニングス氏は、「マルコシモーネの改修プロジェクトは素晴らしく、2023年に最高のライダーカップを世界中のゴルフファンに披露できることを楽しみにしている」と語っている。

クラブハウスの改装や新しい練習場も完成し、欧米のトッププレーヤーを迎える準備が整ったマルコシモーネ。
古代ローマの剣闘士が戦ったコロッセオから至近距離のこのコースで、「ライダーカップ」の剣闘士たちがしのぎを削る。

Text/Susanne Kemper、Eiko Oizumi
Photo/Getty Images、FIG Italian Golf Federation

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