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【世界のゴルフ通信】From Latin スペイン女子の活躍 スペインの女子プロ・アマがヨーロッパのゴルフをリード

スペイン人女性は、他のスポーツよりゴルフがお好き

ローマで行なわれた「ジュニア・ライダーカップ」では、欧州チームが優勝。スペイン女子アマのロシオ・テヘド・ムレット、アンドレア・レブエルタも出場した。 ©PGA of America
「ジュニア・ソルハイムカップ」に出場した、欧州チームのスペイン女子アマ4人。写真左から、ロシオ・テヘド、アンドレア・レブエルタ、クロエ・アミオン、アナ・カナド・エスピナル。
今年、スペインで行なわれた「ソルハイムカップ」は、スザン・ペテルセンがキャプテンを務める欧州チームが優勝。スペインのカルロタ・シガンダも勝利に貢献した。
4戦全勝のカルロタ・シガンダ。最終日のシングルス戦では、ネリー・コルダを2&1で破り、ポイントを獲得した。自国開催ということもあり、多くのギャラリーが彼女に声援を送った。

スペインにメダルが降り注ぐ

9月末から10月にかけての2週間、欧州の男女団体ゴルフ競技が世界を席巻したが、優勝した全ての欧州チームには、勝利に貢献したスペイン人がいた。
ここでは特に、「ピン・ジュニア・ソルハイムカップ」「フィンカ・コルテシン・ソルハイムカップ」及び「ジュニア・ライダーカップ」でキープレーヤーとなったスペインのゴルファーに焦点を当ててみようと思う。

これは、スペインの女子ゴルフが健全であり、国際的な試合で成功を収めている、プロになりたての選手たちを支援するためのロイヤルスペインゴルフ連盟の基盤と、アマチュアプログラムによる成果であると言える。
「ジュニア・ソルハイムカップ(女子アマの欧米団体対抗戦)」と「ジュニア・ライダーカップ(男女混合の欧米団体対抗戦)の両大会が9月末に開催されたが、アメリカという強力なライバルに対抗して、スペインの女子アマが欧州チームの勝利にどれだけ貢献したかは、これらの試合を見ればわかることだ。

クロエ・アミオンが「ジュニア・ソルハイムカップ」で3ポイントゲット!

今年の「ジュニア・ソルハイムカップ」の欧州チームのメンバー12人のうち、スペイン人は4人が参加しており、スペインゴルフの強さと欧州での評価の高さが際立った。
第1回大会は2002年に遡るが、この時欧州チームには、アサハラ・ムニョス、カルメン・アロンソ、エマ・カブレラ、イネス・ディアス・ネグレテ、マリア・エルナンデス、マリア・レカセンス、エリサ・セラミアという7人のスペイン人女子アマが出場していた。
さらに、キャプテンもまたスペイン人で、マルタ・フィゲラス・ドッティが務めていたのだ。
今年、スペイン勢で出場した4人のうちの一人、クロエ・アミオンは、チームに3ポイントをもたらしたが、欧州チームの中でも全勝したのは彼女だけだった。

カルロタ・シガンダが「ソルハイムカップ」の欧州の勝利をリード

LPGAツアーで活躍するスペイン人プロのカルロタ・シガンダが、「ソルハイムカップ」の申し子であることは誰も疑う余地はないだろう。
彼女は「ソルハイムカップ」を楽しみ、全てのポイントを獲得しようとライオンのように戦う。
今年も、彼女はプレーした全4試合で勝利を挙げた。
彼女は今大会のキーパーソンだったが、スペイン・ナバーラ出身の彼女は、スペイン国内、またはスペインで開催された国際的な大会の全てでプロ・アマ問わず勝利したことになる。
これはほとんどのアスリートが実現できない、偉大な記録である。

スペイン女子2人がローマで活躍!

18歳以下の選手が出場できる「ジュニア・ライダーカップ」は男女混合の欧米チーム対抗戦だが、スペインからはロシオ・テヘドとアンドレア・レブエルタという2人の女子アマが出場した。
2006年以来、欧州チームの勝利はなかったが、今年、圧倒的な勝利を収めた。
そして、彼女らがプレーした試合(全勝すれば5ポイント)のうち、4・5ポイントを獲得したのだった。

「欧州チーム選手権」でメダルラッシュのスペイン

この夏、スペインのアマチュアゴルフ界は、「欧州団体選手権」で4つの金メダルを獲得し、個人戦でもさらに2つの金メダルを獲得するという歴史的偉業を達成した。

スペインは、7月中旬に「男女個人戦」、「18歳以下の女子」のカテゴリーで同時にタイトルを獲得。
ホセ・ルイス・バレスター・バリオとフリア・ロペスが欧州男女個人戦で優勝を果たした。

さらに、「欧州シニア女子チーム選手権」で4つ目の金メダルを獲得。
そして、カルラ・ベルナットが女子個人戦で銀メダルを獲得した。
今後、この選手の名前を覚えておこう。

スペインの女子ゴルフは非常に順調に成長を続けている。
ゴルフ連盟に登録されたゴルフライセンス(スペインに居住する人は、ゴルフライセンスを取得しないとゴルフができない)獲得の比率を見ると、女性は全ゴルファー中28%を占めるという。
スペイン政府のスポーツ評議会が管理するデータによれば、スペイン人女性は、他のスポーツよりもゴルフをより多くプレーしているというデータがあり、他のスポーツ実施率の平均値は24%だという。
ゴルフライセンスを取得している28%が女性であることを考慮しても、他のスポーツに比べてゴルフをしている女性が多いことがデータ的にみてもわかる。

Text/Isabel Trillo Amores

イサベル・トリロ・アモーレス(スペイン)

PGA・オブ・スペインのコミュニケーションディレクター。80年代後半からゴルフ取材を始め、その数は世界250試合以上。ゴルフのラジオ番組も手がける。

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