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最終日のパーオン率は、約89%でダントツ1位
14回目の「マスターズ」は21位タイで終了
松山英樹

Text/Eiko Oizumi
Photo/Getty Images

9番ホールのティーショットが、右の林方向へ。松の枝の上から打ったショットをピンそば1.5メートルにつけ、バーディを奪った。

 今年で14回目の「マスターズ」を迎えた2021年チャンピオンの松山英樹は、最終日を7バーディ、1ボギーとこの日のベストスコア66で回り、前日の48位から21位タイに浮上。3日目に79とスコアを崩し、優勝争いには加われなかったものの、ショットの精度の高さが際立った1週間となった。

「1ヶ月弱、ここ(マスターズ)だけを考えて準備してきた。結果は伴っていなかったが、すごくいい状態で入ってきた実感はあった。それが結果につながらず、すごく残念だったが、今日と2日目のショットは勝った時と同じくらいの精度は保てていたと思う。昨日のような大きなミスをしないように、精度を高めていかなければいけない」

 2日目は68で回り、パーオン率は88.89%で1位を記録。最終日も88.89%でプレーオフで敗れたジャスティン・ローズの83.33%を超え、1位だった。そして4日間通してのパーオン率でも77.78%で1位タイ。アイアンショットの精度の高さはツアーでも定評がある松山は、今大会でもそのショット力の高さを十分発揮していたものの、平均パット数では最下位の53位。グリーンに確実に乗せ、ピンそばにつけることも多かったものの、バーディを決め切ることができなかった。

「今日は(昨日)打った分をしっかり取り戻して終わりたかったが、最後外してしまったんで、悔しい終わり方になってしまった。ショットはちょっとした細かいところのズレがあったが、だからといってこんなに差がつくとは思わなかった(3日目と13打違う、スコアで4日目は終了)」

 今年は開幕戦の「ザ・セントリー」で優勝しているが、その後はトップ10に入ることもなく、「プレーヤーズ選手権」「バレロ・テキサスオープン」では予選落ち。フェデックスカップランキングでは現在10位につけているが、このショット力があれば、今シーズン中の複数回優勝の可能性も高いだろう。松山も「開幕戦以降、成績が出ていないので、もう少し結果を気にしてやりたい。やっと内容も伴ってきた」と語っている。

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