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「思ったよりもゲーム運びがうまくいった」
「全米プロ」初日を9位タイ発進した久常涼

Text & Photo/Eiko Oizumi

初日のラウンドを3アンダーの9位タイで終えた久常涼。

 昨年に引き続き、今年で2回目の「全米プロ」出場となった久常涼。初日のラウンドを4バーディ、1ボギーの68で回り(パー71)、9位タイでホールアウトした。

 1番ホールで2打目をガードバンカーに入れたものの、うまく脱出しパーでしのいだ久常は、「前半、結構ラッキーなパーでスタートして、そこからチャンスも多かったんですけど入らなくて、後半、3パットした後から、パターが入ってくれて良かったです」と1日を振り返った。

 後半は11番でボギーを叩いたが、12番、13番で連続バーディ。開催コースのクエイルホロークラブには、16〜18番の3ホールに「グリーンマイル」と呼ばれる池絡みのホールがあるが、17番のパー3でエッジからパターでコロがしたロングパットが入り、バーディ。難ホールで1つ貯金を作って3アンダーとし、左にグリーンまでクリークが続く最終ホールをパーで収めてリーダーボードの1枚目に名前を残しながら初日のプレーを終えた。

「(チャンスを作れそうなところで作れず)イライラしていましたが、途中しのげたところもあったので、踏ん張れた。今日、攻めたところでバーディを取れたのが大きいと思います」

 ドライバーが曲がっていたと語ったが、2日目以降に備えて練習場で調整。現在、PGAツアーのフェデックスランキングで93位に位置する久常だが、高額賞金のシグネチャーイベントに出場したり、8月のフェデックスカップ・プレーオフに出場するには、トップ50に入りたいところ。「全米プロ」のようなメジャーで好成績を上げれば、多くのポイントを獲得できるだけに、メジャー優勝だけでなく、今季〜来季にかけてのPGAツアーでのステータスをできるだけ上げたいところ。2日目以降の好プレーにも期待がかかる。

今年の春先からキャディを務めるウィリアム・スペンサーさん。2000年からツアーでキャディを務めるようになり、過去、ボ・バンペルト、ダニエル・バーガー、ラッセル・ヘンリー、イム・ソンジェらのバッグを担いだこともあるベテランキャディだ。彼の存在も、今季の久常の好調を支える大きな要因となっている。

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