Text & Photo/Eiko Oizumi

初日を1イーグル、2バーディの68と、ボギーフリーでのラウンドで終えた桂川有人が、2日目も好調を持続。6バーディ、1ボギーの67で回り、通算9アンダーでホールアウト。首位のデービス・ブライアント(通算12アンダー)と3打差の3位タイで2日目のプレーを終えた。
2日目のプレーについて尋ねると、「正直、なんでこの位置にいるのか、自分でもわからないんですよね」と苦笑い。ティーショットが曲がることも多く、ストロークゲインド・オフ・ザ・ティーは、98位。フェアウェイキープ率は、123位である。ただ、グリーン周りでうまくしのいでスコアメイクできていることは、ストロークゲインド・アラウンド・ザ・グリーンで5位であることからもわかる。パーオン率は72.22%で42位と、ショットの精度は今ひとつだが、ショートゲームに救われている感じだ。
「先週までと変わらない雰囲気でやっているんですけど、何かコースとの相性がいいんですかね。グリーンも合っているような気がします。ロングパットの距離感も合っているし、結構リズムよくいけている。面白いですね」
ショットに関しては、「イメージと違う球が出るので、ちょっと怖い。なんとか合わせて戦えているが、あと2日間持つかと言われれば不安です。あと2日間、いいプレーができるように修正しないといけない」と語っている。
昨年4月に、日本開催のDPワールドツアー「ISPSハンダ 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」でDPワールドツアー初優勝を遂げた桂川。その後、DPワールドツアーを主戦場に戦っているが、今季は先週の「イタリアンオープン」までの13試合中、予選通過は6試合で、3月末の「ポルシェ・シンガポールクラシック」6位タイが最高位だ。来年末までのシード権は昨年の優勝で獲得しているものの、現在のレース・トゥ・ドバイランキングでは117位と低迷中。もし今大会で優勝すれば、70位前後まで浮上することが予想されている。最終戦の「DPワールドツアー選手権」に出場するためには、50位以内に入らなければならないため、そろそろ優勝争いをし、上位に食い込みたいところだ。
「よかったり悪かったりが激しくて、苦しい時が多いけど、最後まで諦めずにやろうという気持ちでいつも戦っています」
ショットに関するデータの数値はよくなくても、今週の桂川のようにショットとパットがかみ合い、バーディを取れる時は取り、ボギーをいかに少なく回れるかがポイントになってくる。DPワールドツアーの初優勝は日本でのものだったが、2勝目を本場の欧州で飾ることができれば、これもまた大きな自信がつくに違いない。



