ISPS HANDAコロナに喝!!シニアトーナメント
2020年7月30日〜31日静岡県・朝霧カントリークラブ
国内シニアツアー急遽開幕!世界初!観客を入れて開催した公式戦!
新型コロナウイルス感染拡大により、プロゴルフトーナメントの開催が次々と中止に追い込まれる中、国内シニアツアーがついに開幕した!
シニアは福沢孝秋、スーパーシニアは柳沢伸祐が優勝!世界初観客開催

左からスーパーシニア優勝の福沢孝秋、国際スポーツ振興協会の半田晴久 会長(中央)、シニア優勝の柳沢伸祐。
【スーパーシニア優勝】
福沢孝秋(諏訪湖CC)
1952年8月30日生まれ(68歳)。176cm、76kg。02年日本シニアオープン、04年日本プロゴルフシニア選手権、17年日本プロゴルフグランドシニア選手権などシニアツアー通算9勝。
【シニア優勝】
柳沢伸祐(アビバホールディングス)
1966年7月13日生まれ(54歳)。182cm、85kg。ISPS HANDAフィランスロピー、広島シニアに次ぎ、今大会でシニア3勝目を挙げる。自他共に認める飛ばし屋。
シニアもスーパーシニアも逃げ切り優勝!
過去シニアトーナメントで42試合スポンサーを務めてきたISPSが、7月30日〜31日の2日間、今季初のシニア大会を開催。
試合名にもなっているが「コロナに喝(勝つ)!!」ために立ち上がった。
シニアの部の優勝は、飛ばし屋の柳沢伸祐(54歳)。初日からの逃げ切りでツアー3勝目を飾った。
「加瀬秀樹さんにボール位置とヒザの使い方を教えてもらったら、心地よく振れて曲がらなくなったんです。シニアツアーで賞金王を目指して、海外シニアにも挑戦したい」
また、67歳以上のスーパーシニアの部では、福沢孝秋も逃げ切り優勝を遂げた。
シニアの部・最終成績
1位 | 柳沢伸祐 | -13 |
2位 | 篠崎紀夫、河村雅之 | -10 |
4位 | 谷口徹ほか3名 | -9 |
8位 | 加瀬秀樹ほか1名 | -8 |
10位 | 川岸良兼ほか2名 | -7 |
21位 | 伊澤利光、飯合肇、 深堀圭一郎、倉本昌弘ほか | -3 |
32位 | 井戸木鴻樹ほか | -2 |
コロナに“勝つ”ためのISPSの対策

ギャラリーにはマスク、フェースシールド、ビニール手袋の3点セットが無料で配布された。

人が密集しているところには「3密」を防ぐための「ミッツポリス」が登場。場内を巡回し見回り。

観客は、手消毒、次亜塩素酸水でのうがい、検温などを経て、入場できる。
WITHコロナ時代のトーナメントの第一歩
新型コロナウイルスの感染はまだ収束を見ないが、世界のゴルフツアーは徐々に再開している。
そんな中、ISPS(国際スポーツ振興協会)が主催する「コロナに喝!!シニアトーナメント」が観客を入れて開催。国内シニアツアーが開幕した。
PGAツアーやヨーロピアンツアーなど、世界の男女主要ツアーでは現在無観客で試合を実施しているため、観客を入れた世界で初の公式戦と言っていいだろう。
観客にはマスクやフェースシールド、ビニール手袋など1万セットを無料で配布し、感染防止に努めた。
「100点満点は難しいが、正しく恐れながら、万全の対策を期すことが大切」とISPS半田会長。
観客同士の「3密」を防ぐために、小池百合子東京都知事のお面をかぶった「ミッツポリス」を場内に巡回させた。
コロナと共存する時代のトーナメントのあり方、観客を入れての対策などは今回の経験を踏まえて検討され、改善されるはずだが、ようやくプロゴルフ本来の「ギャラリーを入れての試合の実施」において大きな第一歩を踏み出した。
“試合を開催してくれてありがとう!”
コロナ禍でのプレーヤーたちの声
ようやくツアーが開幕したと喜びを表した選手たち。
現場での声をご紹介!
深堀 圭一郎

観客がいて歓声や拍手をもらえたら力が出るし、プロ魂が出ます。
自分もマスクや消毒液を準備して、人と正面で話さないようにするなど気をつけたりしていますが、観戦対策に気をつけて下さりありがたいです。
佐藤 信人

ISPSさんが大会を開催するリスクを全て背負い、そのリスクを最小限にするためにお金をかけて開催してくれるのはすごいこと。
いろいろと改善点はあるかもしれないが、選手サイドとしてはそれでも前に進もうとしてくれる主催者はありがたいですね。
海老原 清治

ISPSは約40人のプロが契約でお世話になっているけどコロナの中、試合をやって頂いて半田会長には感謝しかない。
谷口 徹

エキシビションマッチではなく、試合が開催されるということでモチベーションが上がりました。無茶苦茶練習するようになりました。
Text/Eiko Oizumi Photo/ISPS, Japan PGA,Eiko Oizumi