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いよいよ「マスターズ」が4月6日から開幕!
歴代チャンピオンの松山英樹・スペシャルインタビュー

Text/Eiko Oizumi
Courtesy of Rolex

「ロレックス・テスティモニー」の松山英樹は、2021年「マスターズ」でアジア人初の優勝を飾った。(©︎Rolex/Augusta National 2021)

2021年「マスターズ」で日本人として、そしてアジア人初のチャンピオンに輝いた松山英樹。昨年はチャンピオンズディナーのホストとして、ジャック・ニクラス、ゲーリー・プレーヤー、タイガー・ウッズなど、レジェンドたちを前に行なわれた約3分間の英語のスピーチが賞賛された。2014年からPGAツアーを主戦場とし、「マスターズ」を含めて通算8勝を挙げている松山のスペシャルインタビューをお届けする。

Q:松山プロはPGAツアーで8勝し、日本人で最も成功したプロゴルファーですが、このことによって日本のゴルフに、どんないい影響を与えていると思いますか?

松山:母国である日本のゴルフに影響を与えることができて嬉しいですし、今後、僕がPGAツアーで活躍し続けることで、ジュニアゴルファーに何かいい影響を与えることができればいいですね。そして彼らがプロになってくれたらいいと思います。日本のゴルフの発展を見ることは素晴らしいですし、この傾向が続いてくれればいいな、と思っています。

Q:PGAツアーで戦っていると、世界のベストコースを回ることもあると思いますが、どのコースが最もお気に入りですか? その理由は?

松山:僕の好きなコースは、オーガスタナショナルGCです。ゴルフ場の中でも最も有名なコースですし、オーガスタの全てのことが好きですね……素晴らしい雰囲気、アゼリアの花に囲まれたフェアウェイ、そして何よりも2021年に僕が初めてメジャーで勝った場所ですから、心の中で一生、特別な場所になることでしょう。2023年の「マスターズ」でオーガスタに戻ることを楽しみにしています。

2021年「マスターズ」の最終日、12番ホール・パー3でティショットを放つ松山英樹。(©︎Rolex/Augusta National 2021)

Q:2021年の「マスターズ」に優勝し、たくさん「初」がつく偉業を達成しましたね。男子メジャーで初めて優勝した日本人ゴルファーであり、アジア人で初の「マスターズ」チャンピオン、そして「アジア・パシフィック・アマチュア選手権」優勝者で、初めてグリーンジャケットに袖を通した選手……優勝した時の気持ちを振り返り、その瞬間はあなたにとってどんな意味がありましたか?

松山:子供の頃から「マスターズ」に優勝することが僕の夢でしたから、その夢が現実になり、信じられない気持ちでした。あのグリーンジャケットに袖を通し、優勝トロフィを掲げたことは、今までの僕のゴルフ人生の中で最も大きなことであり、幸せな瞬間でした。それと同時に、過去の「マスターズ」チャンピオンたちや過去にオーガスタでプレーした全ての日本人選手に大きな感謝の意と敬意を感じました。それは本当に特別な感覚でしたが、全てをきちんと自分の中で理解するまでに時間がかかりましたね。それ以来、プロになるための過程や、その後の全てのことに価値があると感じています。

Q:「マスターズ」に初出場した時の思い出は? 「マスターズ」の何が、あなたにとってそんなに特別なものになっているんでしょうか?

松山:2010年「アジアアマチュア選手権」で優勝したことで、2011年「マスターズ」の出場資格を得て、プレーすることができましたが、ちょうどそれは「東日本大震災」の直後で、日本のインフラや家庭に壊滅的な打撃を与えたんです。当時、僕が通っていた大学も、震災の影響を受けました。普通ならゴルフをしたり、ゴルフに集中できない状況ではありましたが、大学の理事長、職員、地域の方々の多大なるご支援により「マスターズ」でプレーすることができました。この経験や過程がなければ、2021年「マスターズ」で優勝することはできなかったと思います。

Q:オーガスタのどんなところが、自分のプレーに合っていると思いますか?

松山:オーガスタでプレーすることは常に挑戦であり、ゴルフのあらゆる面を試される場所ですが、このコースでは究極の安定感や正確なショット、洗練されたコースマネージメントが求められます。最高レベルで戦うために、挑戦することが大好きなので、「マスターズ」ではいつも楽しみながらプレーしています。

2021年「マスターズ」最終日に、ホーガンブリッジを渡る松山英樹。(©︎Rolex/Augusta National 2021)

Q:ところで、子供の頃から、そして今も、憧れの選手は、ロレックス・テスティモニーのタイガー・ウッズだと語ってましたが、タイガーのようなレジェンドたちと同じロレックスの契約選手であり、一緒に戦っていることについては、どう思いますか?
*松山英樹は、2016年以来、ロレックス・テスティモニー(契約選手)。

松山:タイガー・ウッズと同じブランドを代表する選手であることを誇りに思います。タイガーは僕がすごく敬意を払い、ずっと尊敬してきた選手ですから。ロレックスは非常に権威のあるブランドであり、ゴルフの歴史と伝統、精神を全て備えていますが、ロレックス・テスティモニーであることをとても誇りに思います。

Q:ロレックスとの関係について、いつ、どのように契約に至ったんですか?

松山:僕とロレックスの関係は2016年の秋に始まり、6年以上にわたってブランドのサポートを受けてきました。継続的なサポートに本当に感謝しています。この間、僕は2021年「マスターズ」で優勝できましたが、メジャーで日本人男子で初めて優勝し、このような権威あるトーナメントで優勝したアジア人プレーヤーになれた試合なので、信じられないくらい特別なことでした。

Q:松山プロにとって、最も重要なロレックスの時計はどれですか?お気に入りの時計は?

松山:どの時計もとても特別ですが、僕の「ロレックス・オイスター パーペチュアル サブマリーナー デイト」は2021年「マスターズ」で優勝した時に頂いたものなので、最も大事な時計ですね。

お気に入りの「サブマリーナー デイト」を身につける松山英樹。(©Rolex/Simon Bruty)

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