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アーニー・エルスのスイングに
「変わらぬ安定感」を感じた石川遼

Text/Eiko Oizumi
Photo/Yoshitaka Watanabe

第3ラウンドを、メジャー4勝のアーニー・エルス(右)とプレーした石川遼(中央)。

 第3ラウンドで、どの組よりもギャラリーを引き連れていたのが、アーニー・エルスと石川遼の組だ。2人は2011年にオーストラリアのロイヤルメルボルンGCで開催された「プレジデンツカップ」で、コンビを組んで戦うなど、何度か過去に一緒にプレーした経験を持つが、久しぶりのアーニー・エルスとの組み合わせに石川は

「お互いにベストなスコアではなかったが、素晴らしいプレーも見れましたし、本当に楽しかった」と語った。

 エルスのゆったりとしたスイングは、世界で一番美しいスイングと言われたこともあったが、現在53歳のエルスのスイングを、石川は次のように分析した。

「昔の方が、もう少しドローも多用していた感じ。左にもう少しダウンスイングでシフトしていって、軸をちょっと左にブツけてハンドファーストに当てて、ドローを打っているイメージだった。ドローとフェードをめちゃくちゃ使い分けるイメージがあったが、今日は右足に軸を置いて、その場で回転するような感じでフェードを打っていた。左足をあそこまで蹴るというのは、昔はなかったし、きっと飛距離を落とさない工夫なのかな、と感じた」

「ご本人の中では試行錯誤して、クラブを変えたり、スイングを変えたりしていると思うけど、大きな枠で見ると変わっていないし、すごい、素晴らしい。安定感を感じた」

と語っている。

 通算4アンダーの39位タイでスタートした2人は、ともに通算3アンダーで終了し、53位タイに後退。明日の最終ラウンドも石川遼とアーニー・エルスの2人が一緒に回るが、明日の対決はどちらに軍配が上がるか?

会話を交わしながらラウンドを楽しんだ、アーニー・エルスと石川遼(右)。
ゆったりと大きなスイングから放たれるドライバーショットは、エルスの魅力。

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