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大会直前に日本に帰国し、リセット
9度目の「全英オープン」で優勝を目指す
松山英樹

Text/Eiko Oizumi
Photo/Yoshitaka Watanabe

練習ラウンドをこなす松山英樹。

 今年で9回目の「全英オープン」出場を果たす松山英樹。今大会と同じロイヤルリバプールGCで開催された2014年にも出場し、39位タイで終えているが、今年は一部コースの改造も行なわれ、前回とは異なるレイアウトでプレーするところもある。

「(昔の)15番がなくなり、17番ができて、距離も15、16、18番は長くなっている印象があるが、それ以外のホールも相変わらず難しいですね。でも、あまり9年前と変わっていないな、と」

 9年前の大会ではローリー・マキロイが優勝。当時を振り返り、「自分のやっていることと(ローリーとが)、かけ離れている感じが印象に残っている」と語っていた。

 「ロケットモーゲージクラシック」で今季3度目の予選落ちをしたあとは、いったん帰国。日本で練習をこなして調整し、かなりいい状態で「全英オープン」入りを果たしたというが、現地に来て少し調子を落としてしまったと言う。

 だが、公式練習日の最終日には、比嘉一貴、岩田寛と3人で練習ラウンドをこなし、終始笑顔でラウンド。最終調整を行なった。

 今季はここまでのところ、フェデックスカップランキングでは56位、世界ランキングでは34位で、トップ10入りは2回あるものの、未勝利。メジャーでは「マスターズ」16位タイ、「全米プロ」29位タイ、「全米オープン」32位タイと本人の思うような成績が残せていない。フェデックスカップ・ファイナルの最終戦「ツアー選手権」には上位30位までの選手が進出できるが、そのツアーエリートしか出場できない最終戦に10年連続で出場するためにも、今年最後のメジャーでポイントを稼ぎたいところだ。

「いい成績を出したいと言うのはありますが、なかなか自分が思っている期待とは裏腹(な成績)になっているんで、あまり期待せずにできたらいい」  予選ラウンドはパトリック・キャントレーと、今年の「全米プロ」チャンピオンのブルックス・ケプカとのラウンド。今年のメジャーを締めくくる「全英オープン」で思い通りの成績を残し、「ツアー選手権」までの好成績につなげたい。

深いラフからパワフルなショットで脱出する松山。

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