Text/Eiko Oizumi
Photo/Golf Australia
男女ミックスのオーストラリアのメジャー「ISPS HANDAオーストラリアオープン」の予選ラウンドは、キングストンヒースGCとビクトリアGCで行なわれ、初日にビクトリアGCで63、2日目にキングストンヒースで66をマークしたオーストラリアのLIVゴルファー、ルーカス・ハーバートが、2位のリッグス・ジョンストンに4打差の単独首位で2日目を終えた。
「すごく満足している。昨日はいいプレーをしたが、パッティングがあまりよくなかった。でも今日はパッティングが好調で、ショットが時々不安定だった。キングストンヒースは、過去何度もプレーしてきたし、十分プレーしてきたので、ティーショットのラインや、風やピンの位置に応じた細かな調整など、ローカル知識はほとんど把握できていると感じている」
過去DP ワールドツアーで優勝し、そのうちの1回は日本で開催された「ISPS HANDA選手権」で優勝しているハーバート。地元のゴルフファンの声援に答えながら、1番ホールでイーグルを奪取すると、その後2〜3番ホールでも連続バーディを奪取し、たった3ホールで5打縮めるという脅威的なスタートを切った。10番では唯一のボギーを叩き、2位のリッグス・ジョンストン(米国)と1打差に縮まったものの、12番ではピンチに陥りながら、約2メートルのパットを沈めてパーセーブ。13〜15番ホールまで3連続バーディを決め、66をマークしてホールアウトした。2位にはリッグス・ジョンストン、3位タイには先週の「オーストラリアPGA」で優勝したエルビス・スマイリー(豪州)がつけている。
なお、初日に2位タイで発進した中野麟太朗(アマチュア)は、ビクトリアGCで2日目をプレーし、2バーディ、2ボギーのパープレー(71)で12位タイに後退した。
「風が強くて、それに負けないように少し意識しすぎて、球がふけてしまった。前半のラウンドは論外だけど、後半は素晴らしいパーで凌げたし、すごくよかった」
穏やかだった午前に比べ、午後は強風の中でのラウンドとなった中野。それでも後半はオールパーのスコアを並べ、スコアを落とすことなく耐えた1日となった。初日はキャディとの相性もよく、「ストレスなくラウンドができた。出来過ぎです」というくらいの好スコア(65)をマークしたが、風の吹くラウンドとなると、意見が食い違うこともあったという。
決勝ラウンドはキングストンヒースGCで行なわれるが、中野は「キングストンヒースの方が好き。明日以降はスコアを伸ばしていきたい」と語った。
なお、ディフェンディングチャンピオンのホアキン・ニーマン(チリ)は、初日にオーバーパーの73(2オーバー)でスタートし、予選落ちの危機にも見舞われたが、2日目に4連続バーディを含む8バーディ、3ボギーの66をマークして、予選通過を果たした。男子154人、女子84人が出場し、予選通過は男子は65人、女子は35人となっている。