Text/Eiko Oizumi
Photo/Augusta National Golf Club

第6回「オーガスタ女子アマ」には、2021年チャンピオンの梶谷翼のほか、新地真美夏、倉林紅の3人の日本人選手が出場し、新地と倉林の2名が予選通過。最終ラウンドを終え、新地はイーブンパーの22位タイ、倉林は通算3オーバーの30位タイで終了した。
最終日は60台で回りたいと語っていた新地は、2バーディ、3ボギーの73でホールアウト。
「難しかったんですけど、想像以上にショットが曲がってしまって。左に行きがちだった。手首が痛くて……。変な寝方をしちゃったかもしれないですけど、わからないんです。朝起きたら激痛で。朝の練習も、いつもの半分くらいしかできませんでした」
と、最終日は謎の手首痛に悩まされながらのプレーだったことを打ち明けた。
今年の秋にはプロテストを受ける新地だが、その前にオーガスタを回ることができたことについて、「もう1年、アマチュアをやってでも来る価値のあるすごいコース。3日間パッティングがしっかり打てていたので、そこはすごく成長したところ」と語った。まずはプロテストで合格し、日本ツアーでプレーすることが目標。その先には、米ツアーに行きたい新地。ナショナルチームメンバーとして、数多くの海外遠征の経験を積み、海外のコースや雰囲気に慣れているだけに、期待がかかる。

また、初出場の倉林紅は、最終日を1バーディ、5ボギーの76を叩き、30位タイで終了。
「昨日の練習ラウンドに比べて、グリーンが速かった。前半はチャンスがあった中でもタッチがうまくイメージを出せなくて、決めきれなかった。流れがつかめないまま、最後に連続ボギーも打っちゃって、そこはすごく悔しいんですけど、できることはやったかな、と思います。この1週間は、これからのゴルフ人生において、大きな経験だったなと思います」
と話した。今回は、兄で東北福祉大ゴルフ部に在籍する太聖さんが、キャディを務め、倉林のプレーをバックアップ。彼女の思いもよらないような傾斜の使い方もアドバイスしてくれたのだという。
「今日は結構アイアンが曲がっていたんですけど、私が思ってもいない方向に、こっちの傾斜、使えるんじゃない?って言ってくれて、すごく助けられた。2人で、うまくいかなかったけど、楽しいね、こういうゴルフもあるんだね。と言いながら、楽しんでできたのが一番よかったんじゃないかと思います」 同級生に馬場咲希がおり、すでに馬場はLPGAツアーメンバーとして戦っているが、同級生の活躍に刺激を受けながら、今年こそプロテストに合格したいと思っている。と同時に、プロ入りすれば、オーガスタナショナルをプレーする機会もなくなるので、複雑な気持ち、と語りながらも、「プロになってアメリカに戻ってきて、いろいろなトーナメントに出られたらすごく嬉しい」と語った。
