Text/Eiko Oizumi
Photo/Augusta National Golf Club

「マスターズ」2日目を、1イーグル、4バーディ、1ボギーの68で回り、4つスコアを伸ばして通算3アンダーとした松山英樹。首位のジャスティン・ローズと5打差の12位タイで終了した。
前日の夜半に雨が降り、グリーンが少し柔らかく、球が止まりやすい状況になっていたこともあり、12位タイまでの上位陣はラスムス・ホイガードの73を除き、全員がアンダーパーをマーク。特に松山は、18ホール中16ホールでパーオンし、コーリー・コナーズ、ザンダー・シャウフェレと並び、パーオン率で88.89%(1位)を記録した。2番ホールでイーグルを奪取すると、6番、10番、13番、14番でバーディを奪取。15番で一つ落としたものの、ショットの精度は抜群で、危なげのない安定したプレーで確実に順位を上げた。
「昨日までと変わらず、いい感じでプレーできた。2番のイーグルで気持ち的にもすごくラクになりました。少しグリーン上が(雨の影響もあり)、ソフトになっていたので、攻めやすかったのはありますね」
上位には、ブライソン・デシャンボー、ローリー・マキロイ、スコッティ・シェフラーなど実力者揃い。その中に2021年チャンピオンの松山も名を連ねている。明日から決勝ラウンドを迎えるが
「天気次第というのもありますが、しっかりと今日みたいにいいショットを打ってチャンスにつけ続けて、パッティング次第というところにできたらいいなと思います。気持ちをフラットにして、明日、トップとの差を少しでも縮められるように頑張りたいと思います」と語った。
過去、第2ラウンドを終えて8打差で優勝した選手に、1956年チャンピオンのジャック・バークジュニアがいるが、松山の首位と5打差は十分、優勝の射程圏内。明日以降の追い上げに期待がかかる。
