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「LIVゴルフ韓国」で2023年以来の優勝を
遂げたブライソン・デシャンボー
「全米プロ」での活躍にも期待!

Text & Photo/Eiko Oizumi
Photo/LIV GOLF

「LIVゴルフ韓国」で今季初優勝を挙げたブライソン・デシャンボー。表彰台で大勢のファンを前に雄叫びをあげた。

 韓国の地で初開催された「LIVゴルフ韓国」で、ブライソン・デシャンボーが通算19アンダーで今季初優勝を飾った。また、彼が率いる「クラッシャーズGC(チャールズ・ハウエルⅢ、ポール・ケーシー、アニルバン・ラヒリがチームメイト)」もチーム戦で優勝。今季、「マイアミ大会」と「メキシコシティ大会」で2日目を終えた段階で首位に立ちながらも、マーク・リーシュマンやホアキン・ニーマンに逆転優勝を許してきたデシャンボーだが、今回の「韓国大会」でもチームメイトのチャールズ・ハウエルⅢや、トーマス・ピータースの猛追を振り切り、ようやく今季初優勝。個人戦ランキングでもホアキン・ニーマンに次ぎ、2位に浮上した。

「なぜかフロント9はかなり緊張していた。9番を終えたあたりで、ふと“もう一度、子供のようにプレーしよう”と自分に言い聞かせて、バック9はその通りにプレーできた。11番で3Wを完璧に打って、それでかなり自信になったね。結局、全てが帳尻が合った感じで、素晴らしいゴルフができたよ。チームとしてのパフォーマンスも誇りに思うし、自分自身がしっかり踏ん張れたことも嬉しい」

 優勝するには、「子供のように楽しみながらプレーすることが大事」と連日語っていた彼だが、今回のLIVゴルフでの優勝は2023年「シカゴ大会」以来の勝利。その間、2024年には「全米オープン」で優勝し、昨年の先月行なわれた「マスターズ」でもローリー・マキロイと最終組でプレーし、一時は首位に立ちながらも5位に終わっていただけに、2年ぶりの勝利に嬉しさ倍増だったに違いない。表彰台では、両腕を天に突き上げ大きくガッツポーズして見せた。

キャディのG-BO(グレゴリー・ボディン氏の愛称)の力も大きいという。

  今大会では、韓国人ギャラリーからたくさんの声援が飛んでいた人気者のデシャンボーだが、優勝後の記者会見で、「韓国の多くの若者があなたに憧れているが、何かアドバイスはあるか?」の問いに、以下のように答えた。

「一番大事なのは、プレーしている時に楽しんでいるか?ということ。これが全ての基本で、その次に「どうすれば上達するか?」という段階に進めるんだ。上達のカギは、“毎日1%ずつよくなる”という意識で、毎日自分に“今日はどこを1%伸ばせるか?”を問いかける。これが次の段階だ」

 そして、彼のようなロングヒッターになるためのマル秘トレーニング法、そして上達の秘訣を披露した。

「スピードトレーニングが必要だね。必ずトレーナーやフィジオセラピストと一緒に、安全に体のケアをしながらやること。15〜16歳からこのトレーニングは始められるが、最初は軽く、1回の練習で30〜50球を全力でドライバーショット。これを週3回、慣れてきたら週に75〜100球へと段階的に増やしていくんだ。1ヶ月、週3回から週2回に繰り返していけば、ヘッドスピードは簡単に時速8〜14kmくらいアップするよ。あとはウェッジゲームの精度を磨くこと。しっかり距離感をコントロールできるようになることが大事」

 このあとは、昨年優勝争いし2位に終わった「全米プロ」を控えている。そして、その1ヶ月後には「LIVゴルフDC大会」と「全米オープン」だ。ビッグイベントが目白押しの季節だが、デシャンボーはLIVゴルフでもメジャーの舞台でも、人一倍大きな人気を誇り、優勝への期待も大きい。「マスターズ」では優勝を逃したが、韓国から米国に戻り、1週間弱のオフを経て「全米プロ」に臨む。

最終日のスタート前に、ファンたちのサインに応じるデシャンボー。
最終日は、昨年の「全米シニアオープン」チャンピオンのリチャード・ブランド(右)と「全米オープン」チャンピオンのデシャンボーとの対決でもあったが、ブランドはスコアを1つ落とし、通算8アンダーで7位タイに終わった。
3日間を通して、平均飛距離は340.9ヤードを記録(1位)。一方、ショットの精度も高く、フェアウェイキープ率は平均86%で6位、パーオン率では、平均72%で5位タイだった。
激闘を制し、空腹だったからか、菓子を食べながら記者会見に臨んだデシャンボー(左)とそれを見守るチームメイトのポール・ケーシー。

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