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「久しぶりに予選通過できて嬉しい。
思い切りのびのびプレーしたい」
            中島啓太

Text & Photo/Eiko Oizumi

第2ラウンドの序盤は、予選通過圏外にいた中島が、後半のラウンドを4バーディ、ノーボギーで周り、通算4アンダーとして予選通過を果たした。

 初日はイーブンパーで回り、2日目の序盤はバーディを取ったものの、すぐにボギーを2つ叩き、1オーバーまで落ち込んだ中島。予選通過ラインが2アンダーと予想されており、このままでは予選落ちか、と思われたが、その後、5つのバーディを叩き出し、通算4アンダーの37位タイで予選通過を果たした。

「予選通過圏外の時は、もう必死にバーディを取るように頑張りました。リズムとか流れが悪かったんで、全体的にテンポ良くいきたいと思って意識したら、バーディが来るようになりましたね。久しぶりに予選通過できたので、よかったです」

 今季の中島のこれまでの戦歴を見ると、3月の「ポルシェ・シンガポールクラシック」と昨年優勝した「ヒーロー・インディアンオープン」で2位に入り、レース・トゥ・ドバイランキングで14位にランクインしている。エリートだけがプレーできる、最終戦の「DPワールドツアー選手権(50位以内)」には余裕を持って出場できる位置にいるが、久常涼、星野陸也が過去、DPワールドツアーを主戦場としていた時に辿ったPGAツアーのトップ10枠(有資格者を除く)の獲得まで、現在、ギリギリの10位につけている。今後の成績次第では、圏外に落ちてしまう可能性もあるので、最終戦までにもう少し順位を上げておきたいところだ。本人もDPワールドツアーを主戦場にすることについて、居心地の良さは感じているが、そろそろPGAツアーにいきたいというのが本音。そのためには少しでもレース・トゥ・ドバイランキングのポイントを稼いでおきたい。

 4月以降、予選通過を果たしたのが「ハイナンクラシック(11位タイ)」と「オーストリアン・アルパインオープン(11位タイ)」の2試合だけで、予選落ちが続いていた。中島は、「久しぶりの予選通過なので、思い切りできるかなと思う。あまり(結果は)意識せず、しっかりのびのびプレーしたいと思う」と語った。

最終ホールの2打目をラフから脱出させた中島。

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