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【ISPS NEWS】ISPS HANDAワールドインビテーショナルで男女ともにルーキーイヤーでツアー初優勝!

ISPS HANDAワールドインビテーショナル
男女ともに、ルーキーイヤーでツアー初優勝!

男女同地開催、同額賞金をかけて戦う、男女平等トーナメント
人生を大きく変えるターニングポイントに

DPワールドツアー(欧州男子ツアー)、LPGAツアー、欧州女子ツアーの3ツアー共催による「ISPS HANDAワールドインビテーショナル」が北アイルランドで今年も行なわれ、男女ともツアー初優勝者が誕生した。
また、障害者ゴルフを支援しているISPSは、同地・同日程で「G4Dツアー」も開催。熱き戦いが繰り広げられた、3つの戦いをレポートする。

©LPGA

優勝

ダニエル・ブラウン (イングランド)
1994年10月11日生まれ。「全英アマ」優勝などアマチュア時代も活躍。2021年、PGA欧州プロツアーからチャレンジツアーへ昇格し、今季は「バルバソル選手権」で7位タイ。写真左

アレクサ・パノ (米国)
2004年8月20日生まれ。第1回「オーガスタ女子アマ」に出場。2022年にプロ転向し、昨年末の最終予選会をクリア。今季からLPGAツアーを主戦場に戦う。写真右

©Getty Images

北アイルランドのガルゴルムキャッスルGC(写真)とキャッスルロックGCの2ヶ所で行なわれ、決勝ラウンドはガルゴルムのみが使用される。

©Getty Images

元アイルランド首相で、現在はISPS総裁を務めるエンダ・ケニー氏(右)も表彰式に出席。

©Getty Images

日本男子勢は、2人出場。星野陸也は予選通過を果たし、39位タイに。

©LPGA

19歳の誕生日に最終日を迎えた、LPGAツアー2年目のアレクサ・パノがツアー初優勝。

©Getty Images

男子の部で、2位に5打差をつけてツアー初優勝したダニエル・ブラウン。

©Getty Images

「全米オープン」チャンピオンのマシュー・フィッツパトリックの弟、アレックス。今年の「全英オープン」でも17位タイに入る活躍を見せた。

©LPGA

LPGAツアーメンバーの西村優菜も参戦。ファーストカットラインはクリアしたものの、セカンドカットラインは通過できなかった。

©LPGA

ISPS契約選手の杉原彩花(写真)と識西諭里は、予選通過できなかった。

DPワールドツアー(欧州男子ツアー。以下DPWT)、LPGAツアー(米女子ツアー)、欧州女子ツアーの3ツアー共催で行なわれる「ISPS HANDAワールドインビテーショナル」。
男女とも同じコース、同じ日程で開催され、同額賞金を争うという、世界でも珍しい男女平等トーナメントだが、今年も北アイルランドで行なわれ、男女とも初優勝者が誕生した。

男子の部は、7月の「バルバソル選手権」で7位タイに入る活躍を見せたダニエル・ブラウン。
連日60台をマークし、2位のアレックス・フィッツパトリックに5打差という大差をつけ、ツアー初優勝を遂げた。

「過去、こんなことが起こるとは夢にも思っていませんでした。実感が湧いてないが、本当にビックリ。アメリカ(『バルバソル選手権』7位タイ)が分岐点になったと思う。あの試合ですごく自信を得たし、あそこでほぼ来年のシード権も確保できました」

彼は昨年まではチャレンジツアーを主戦場にしていたが、今年からDPWTに本格参戦している。
今大会の優勝により、DPWTのレース・トゥ・ドバイランキングで36位に浮上。
同ランキング上位50人の選手が出場できる「DPワールドツアー選手権・ドバイ」も出場可能圏内に入ってきた。
これまで出場したことのないビッグイベントに出場可能となった今、ルーキーは恐れることなく突き進むことだろう。

また、女子の部は最終日に19歳になったばかりのアレクサ・パノがガブリエラ・カウリー、エスター・ヘンセライトとのプレーオフを制して、ツアー初優勝。
3日目を終えて、4打差の5位タイだったパノは、「最終日はできるだけバーディをたくさん取るつもりでプレーしていた」という。

彼女もまたダニエル・ブラウン同様、レギュラーツアーに今年から本格参戦し、今年、ローズ・チャンが20歳11日で「みずほ・アメリカオープン」で優勝した記録を塗り替え、最年少優勝を飾った。

第1回「オーガスタ女子アマ」に最年少で出場し、オーガスタで行なわれている「ドライブ・チップ&パット」に3回出場したこともあるパノ。
アマチュア時代から頭角を現してきた彼女が記念すべきプロ初優勝を、北アイルランドで飾った。今後のLPGAツアーでも大暴れすること請け合いだ。

男子の部・最終成績

1ダニエル・ブラウン−15
2アレックス・フィッツパトリック−10
3エディー・ペパレル−7
4マーカス・ヘリグキルデ
ウィルコ・ニーナバー
ジョン・パリー
アドリアン・オタエギ
コーナー・サイム
−5
9マシュー・ボールドウィン
マシュー・サウスゲート
−4
39星野陸也+9

棄権/岩㟢亜久竜

女子の部・最終成績

1アレクサ・パノ−8
2エスター・ヘンセライト
ガブリエラ・カウリー
−8
4ライアン・オトゥール−7
5オリビア・コワン−6
6アサハラ・ムニョス
ディクシャ・ダガー
−5
8チェン・ペイユン−4
9キム・メトロー−3
10ウィチャネー・メーチャイ
ノーラ・コムライネン
クロエ・ウィリアムズ
−2

予選落ち/西村優菜、杉原彩花、識西諭里

G4Dツアー
障害者ゴルファーの王者キップ・ポパートが10打差で優勝

©Getty Images

優勝

キップ・ポパート (イングランド)
1998年7月6日生まれ。今季は6戦3勝と5割の勝率を誇る。障害者ゴルフランキング1位。

©Getty Images

ISPSアンバサダーでアイルランド出身のブレンダン・ローラーは、通算6オーバーで6位に終わった。

オーバーパーのプレーヤーが続出する中、一人、まったく別のコースをプレーしているかのように60台を連発し、通算9アンダーをマークしたキップ・ポパート。
2位のカーティス・バークレーに10打差という大差をつけ、ぶっちぎり優勝を果たした。

「とても楽しかったですね。1日で6アンダーを出せば、何の不満もない。父、叔母のドド、友人のジョンもいてくれたので、彼らの前で優勝できて本当によかった」

彼は下半身に影響を及ぼす痙攣性脳性麻痺を患っているが、世界障害者ゴルフランクで1位に君臨。
今大会で、「オーストラリア障害者選手権@ISPS HANDAオーストラリアンオープン」「G4Dツアー@ベトフライド・ブリティッシュマスターズ」に次ぐ、今季3勝目を挙げた。

今年はあと2試合。これまでのところ6戦3勝で勝率は何と50%を誇る。
その他の3試合でも、すべて2位と驚異的な強さを見せている。
最終戦のドバイまでで、さらに勝ち星を伸ばすことができるかに注目が集まる。

G4Dツアー最終成績

1キップ・ポパート−9
2カーティス・バークレー+1
3クリス・ビギンズ
ラスムス・リア
+2
5トマソ・ペリーニョ+5
6ブレンダン・ローラー+6
7ホアン・ポスティーゴ+7
8マイク・ブラウン
デビッド・ワッツ
+9
10イッサ・ンラレブ
コーナー・ストーン
+11

Text/Eiko Oizumi
Photo/Getty Images,LPGA

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