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【ゴルフと私】第22回 エンタメ性を高め、既成概念をぶち壊して新たなトーナメント観戦をファンに提供

国際スポーツ振興協会・会長
半田晴久

1月24日、「ISPS HANDA欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」の記者会見が行なわれた。上段左からDPワールドツアー・チャンピオンシップディレクターのダレル・オホーラ氏、ISPS半田晴久会長、JGTO青木功会長、ISPSアンバサダー・堀川未来夢。下段左からISPSアンバサダーの松本将汰、藤本佳則、鍋谷太一、田中章太郎、塩見好輝。©ISPS
「トーナメント会場に、ジュラシック・パークやお化け屋敷を設けるという発想が、とてもユニーク。DPワールドツアーとしても、強く賛同している」とダレル・オホーラ氏。©ISPS
トーナメント会場をエンタメの場所に変え、ゴルフの裾野を広げるためのさまざまな試みを行なう半田会長。©ISPS
「本大会は、欧州ツアーの選手たちと戦い、自分たちのレベルを確認し、1年後の成長具合を確認できる絶好の機会」と語る堀川未来夢。©ISPS

DPワールドツアー(欧州ツアー)が、日本ツアーと共催で試合を開催するようになってから、今年で3年目を迎えます。
第1回目の2022年大会はコロナ禍のため、日本とスペインで同週に2つのトーナメントを開催。
その翌年には、試合名を「ISPS HANDA欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」と変え、開催したのです。
今年で2回目、通算で3年目となります。
2回目までは「PGM石岡GC」(茨城県)での開催でした。
契約最終年の今年は、「太平洋クラブ御殿場コース」(静岡県)が舞台となり、4月25日〜28日の4日間で行なわれます。

御殿場コースには、日本のゴルフを世界に発信する、ビッグイベントの会場としての歴史や、伝統があります。
そのきっかけとなったのは、1972年からスタートした「太平洋クラブマスターズ」(現「三井住友VISA太平洋マスターズ」)でした。
当初、舞台は千葉県の総武CCだったのですが、1977年から現在の太平洋クラブ御殿場コースに移りました。

日本初の国際トーナメントであり、世界中からトッププロが大挙して御殿場に集結しました。
優勝者にはセベ・バレステロス、ホセ・マリア・オラサバル、グレッグ・ノーマンらの、メジャーチャンピオンがいます。
また、欧州ツアーの第一人者のリー・ウエストウッドは、1996年から大会記録の3連覇を遂げました。

こうした強豪を迎え撃ち、日本人選手ではジャンボ尾崎、中島常幸、石川遼らのスター選手が優勝しています。

また、2001年の「ワールドカップ」開催時は、世界的大スターのタイガー・ウッズが、米国代表で出場。最終日の最終18番で、奇跡的なチップイン・イーグルを決め、タイガーのライバル、アーニー・エルスの南アフリカチームと、プレーオフになりました。
これで、世界中が熱狂しましたが、最終的には、南アが優勝しました。
こうした、ビッグイベントの開催で、御殿場コースは日本を代表する名コースとして、世界に知れ渡ったのです。

今、日本の男子ゴルフは、世界のグローバリズムから取り残されています。
そんな矢先に、私どもISPSが、PGAツアーと双璧をなすDPワールドツアーの日本開催を実現させました。
しかし、これはDPワールドツアーのCEOだったキース・ペリー氏、また日本のJGTOの青木会長や上田専務、宇治渉外部長らの、長年の夢だったのです。
両者が歩み寄る、懸命な陰の努力なくして、夢の実現はなかったのです。
ヨーロッパ人の考え方や仕事の進め方と、日本とは全く違います。
その両方を詳しく知り、資金を出すISPSがあったればこそ、両ツアーの長年の夢が、実現できたのです。
そして、「やるからには、全てをトップに」という意識がありました。
それで、太平洋クラブ御殿場コースの、韓俊社長に交渉しました。
2018年に、「世界レベルのコースに」との思いで、コースを改修した韓社長は、快く会場をご提供頂きました。

そして私は、日本の象徴富士山の麓での戦いだけでなく、日本のロボット技術の粋を集めた、恐竜ロボットの「ジュラシック・パーク」を作ります。
また、日本式と西洋式のお化け屋敷を作り、日本人も西洋人も、楽しんでもらうつもりです。
これも、新しいゴルフ文化創造の試みなのです。

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