Text & Photo/Eiko Oizumi
Photo/ISPS
ゴルフ界の革命児「ISPS」が、今年も前代未聞の試みに挑戦し、大きな話題となっている。
昨年はコロナ禍で無観客の試合が多い中、世界のツアーに先駆けて有観客で試合を開催したISPS。ゴルフ場に足を運んでくれた観客や出場してくれた選手たちをもてなし、楽しんでもらおうと、アイスの食べ放題やとうもろこし、スイカ、パン、焼き芋、おでん食べ放題(選手向け)、いけす釣り堀(選手向け)など数々のサービスを実施してきた。だが、今回のシニアトーナメントでは世界中を見渡しても過去に前例のない「プロレス」と「ゴルフ」の融合を試みたのだ。
プロレスのリングをグリーン脇に設営し、トーナメントが終了し、表彰式が始まる前に第1試合「女子プロレス」、第2試合「男子プロレス」、第3試合「トークバトル」を展開。女子プロレスには井上京子、デボラK VS ジャガー横田、マドレーヌ(セコンド:ブル中野)、男子プロレスにはザ・グレート・サスケ、GAINA VS西村修、KEITA in THE House(セコンド:ザ・グレート・カブキ)が登場。第3試合のトークバトルには、SNSなどで大人気のインフルエンサー・長州力、90年代のプロレス界を牽引した闘魂三銃士の武藤敬司、マルティーナ夫人とともにアパレルデザイナーとして活躍中の蝶野正洋が登場。ISPS半田晴久会長がスペシャルゲストとしてリングに上がり、司会進行役としてプロレス界のレジェンドとの楽しいトークを展開した。
なお、実況は辻よしなり、解説は柴田惣一、リングアナは氏家清春と、本物のプロレス会場さながらの本格派揃いに、場内のギャラリーも大いに沸いた。
ISPSの半田晴久会長は「ゴルフだけでは面白くない。せっかく見に来てくれているお客さんに、もっと楽しんでもらえるよう、ゴルフ文化を創造したい」と語り、今後のISPSの試合では能や京劇、オペラ、花火大会、BBQ大会などのエンタメを活用することも示唆。男子・シニアゴルフツアーを活性化させるために、楽しめる文化を融合させる予定だ。
次回のISPS開催国内試合は、9月22〜24日の「ISPS HANDAヒーローになれ!チャレンジトーナメント」の予定。また男子チャレンジツアーでどんなチャレンジを見せてくれるのかに期待がかかる。