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「オーストラリアPGA」で2位タイに入賞
今シーズンからDPワールドツアーで戦う久常涼

Text & Photo/Eiko Oizumi

予選ラウンドをオーストラリアのルーカス・ハーバート(中央)と回った久常涼(右)。

 今シーズンからDPワールドツアーのメンバーとして戦っている久常涼。2週連続で開催されたオーストラリアのDPワールドツアーとの共催試合に参戦し、1週目の「オーストラリアPGA」ではキャメロン・スミスに次ぐ2位タイに入る活躍を見せた。

 そして2週目の「ISPS HANDAオーストラリアンオープン」でも、3日目まで連日アンダーパーで回り、トップ10に入る好調ぶりを見せていたが、最終日は疲労が出たのか、76とスコアを崩し、31位タイに終わった。

「疲れました。先週と今週、いい位置でプレーできていたんで、それで今年は十分。また来年頑張ります」

 前週の「オーストラリアPGA」では優勝したキャメロン・スミスに次ぎ、2位タイに入る活躍を見せた久常。今年からDPワールドツアーメンバーとして戦っているが、オーストラリアでの2週間のメジャー(オーストラリアPGA、ISPS HANDAオーストラリアンオープン)はDPワールドツアーとの共催試合となっており、賞金やポイントが加算される。そのため、ツアー最終戦の「DPワールドツアー選手権」に出場するためにも(レース・トゥ・ドバイ・ランキング上位60名が出場可能)、来シーズンのシード権を確保するためにも大事な2週間となった。

「オーストラリアのナショナルオープンということもあり、世界のトッププロやPGAツアーの選手もみんな来ているんで、いい勉強になる。来てよかったな、と思います。欧州ツアー転戦は大変そうですけど、僕もできるところまではやるしかない。日本のシード権をもしかしたら手放すことになるかもしれないけど、海外試合を優先していきたいし、こっちのシード権を獲得する方が価値があると思うので、積極的に海外に行きたい」

 本人の言葉通り、かなり積極的に海外試合に参戦している久常。昨年の「ZOZOチャンピオンシップ」では上位で活躍していたが、最終日、惜しくもトップ10を逃し、2週間後のPGAツアーの試合に出場するチャンスを逸した経緯があった。だが、昨年4月に日本で行われた「ISPS HANDA欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」には出場せず、同週にスペインで行なわれた「ISPS HANDAチャンピオンシップ」に敢えて出場したことで、DPワールドツアーの最終予選会場が「ISPS HANDAチャンピオンシップ」開催コースと同じことだったことから、「いい練習になったし、よかった」と言う。

「ドバイの最終戦も行きたいし、メジャーにも出たい。今は世界ランキングも190位台に入ってきたから、5月までに頑張って100位前後だったら『全米プロ』に出られるだろうし、『全米オープン』の予選会にも挑戦したい。『全英オープン』は出られなかったら、同週に欧州でやっている試合に出る。今年は『ZOZOチャンピオンシップ』にも出させてもらってボチボチいい成績を残せたから、PGAツアーに行くチャンスもあるかな、と思う。ZOZOで悔しい思いをしたから、スペインでの予選会に通ってDPワールドツアーのシード権を取れたのかもしれないし、いい段階を踏んでいると思う。なかなかこんないいタイミングでトントン拍子にはいかないし、ラッキーです。桂川さんとか(大西)魁斗くんはコーンフェリーで頑張ってるし、僕もゆくゆくはアメリカに行きたいですけど、その前にヨーロッパでいろんな国に行ってみたいと思う。師匠・川村(昌弘)さんをあとをいかないと(笑)。あんな日本人はいない。すごいですよね」

久常の海外ツアーへの貪欲な挑戦は、まだ始まったばかり。世界30カ国以上で開催されているDPワールドツアーで武者修行しながら、経験と実績を積み、世界の頂点を目指す。

「ISPS HANDAオーストラリアンオープン」は、男女共催のナショナルオープン。開催コースのキングストンヒースで、日本ツアーをホームとして活躍するメジャーチャンピオン、シン・ジエと遭遇。「こういう試合でないと、なかなかお会いできない。お会いできて光栄」(久常)。

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