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「あまり一緒にプレーできていないので、とても楽しみ」
「全米女子オープン」チャンピオンのミンジー・リーと
欧州ツアーで活躍中のミンウー・リーが母国に凱旋

Text & Photo/Eiko Oizumi
Photo/Golf Australia

オーストラリア・パース出身の姉弟プロ、ミンジー・リー(左)とミンウー・リー。ともにISPSアンバサダー。

  世界に兄弟プロ、あるいは姉妹プロは何組かいるが、姉・弟という組合わせはあまりないかもしれない。

 ともにISPSアンバサダーを務め、米国のLPGAツアーで活躍中のミンジー・リー(姉)と、DPワールドツアーで活躍中のミンウー・リー(弟)が、オーストラリアに帰ってきた。

 練習日にはアダム・スコットや「アジア・パシフィック・アマチュア選手権」で優勝し、来年の「マスターズ」の出場が決まっているハイデン・ホープウェルと一緒に練習ラウンドをこなし、楽しんだ姉弟。ともに本戦でも上位で活躍し、ミンジーは5位、ミンウーは3位で大会を終えた。ちなみにミンウーは、来年の「全英オープン」出場権も獲得。ロイヤル・リバプールでの同大会に出場が決定した。

 大会前には2人揃って記者会見に応じ、次のように答えている。

「ミンウーと一緒にプレーできて、彼に会えるのは本当に特別なこと。実際、ミンウーとはあまり一緒にプレーできていないけど、久しぶりに会ったら前回よりもゴルフが上達していたわ。素晴らしいことね。オーストラリアに戻ってくるのも、最高。ここ数年、オーストラリアでプレーしてなかったから、今週、ファンの皆さんに会い、子供たちにも会えるのも楽しみだわ」(ミンジー)

「僕たち(ミンジーと)はあまり会えないけど、こうして一緒に試合に出ることができて、とても最高だね。その後は一緒にクリスマスを過ごし、スケジュール的にもとてもいい感じ。先週(オーストラリアPGA)も特別な1週間だったけど、今週はもっと特別な1週間になりそう」(ミンウー)

 2人揃って母国のナショナルオープンの優勝トロフィを獲得できれば最高、としながらも、「その前に僕たちは試合を楽しみたい」(ミンウー・リー)、「あまり緊張せずに、オーストラリアのギャラリーの前でいいプレーをしたいわ。ナショナルオープンはいつもとても特別なものだから」と語った。

 今年1年を振り返れば、ミンジー・リーは最も欲しかったメジャー「全米女子オープン」で優勝し、「レース・トゥ・CMEグローブ」ランキング、ロレックス世界ランキングで4位、「ロレックス・アニカ・メジャーアワード」で1位に輝いた。一方、ミンウー・リーは、2022年シーズンのDPワールドツアーで優勝はなかったものの、安定した成績を残し、レース・トゥ・ドバイ・ランキングで32位に。直近の5試合では、「DPワールドツアー選手権」で12位タイに入った他は、全てトップ10入りを果たしている。世界ランキングも57位となっており、「マスターズ」出場を決めるトップ50入りまであとわずか、となっている。来年もこの姉弟コンビの活躍を、世界の舞台で何度も見ることができそうだ。

姉のミンジーは米国を主戦場に、弟のミンウーは欧州をはじめとする世界中でプレーしている。こうして2人揃って同じ大会に出場することはあまりない。

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