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ジャパンオープンチャンピオンシップ 第14回2019ブラインドゴルフ開催レポート

パラリンピックで障害者ゴルフが採用される日を夢見て……

不自由ではあっても不幸ではない。

今年で14回目を数えるブラインドゴルフの国際大会「ジャパンオープン・チャンピオンシップ」が、スポーツ庁の後援のもと9月に箱根湖畔GCで開催。
世界5カ国、54選手が文部大臣科学杯を勝ち取るべく、熱い戦いが繰り広げられた。

ブラインドゴルフの発展に貢献した半田晴久

ブラインドゴルフの歴史は、1937年の米国に遡る。
今や世界の多くの国で行なわれ、日本では半田晴久氏(現在、世界ブラインドゴルフ協会総裁・日本ブラインドゴルフ振興協会名誉会長)が88年に日本ブラインドゴルフ振興協会(JBGA)を設立したのがきっかけだった。

「日本のブラインドゴルファーにもゴルフの楽しさやすばらしさを知ってもらいたい。楽しく幸せな人生を送る手助けをしたい」

30年以上に渡り情熱的にブラインドゴルファーを支援し、世界のブラインドゴルフを飛躍的に発展させてきた半田氏だが、日本でも日本最大のブラインドゴルフ国際試合を開催することで「チャリティを進化させ、スポーツの力で社会をより良く」の理念を実現している。

「夢はパラリンピックに障害者ゴルフが採用されること」——2020年の東京オリンピックでの実現は叶わずともいつか近い将来、障害者たちがゴルフを通じて生きがいや楽しみを得られるよう、今後も活動は続く。

日本初のブラインドゴルフクラブ設立のきっかけロン・アンダーソン氏も緊急来日!

優勝者のマーク・エシュバンクさんの力強いスイング。

マーク・エシュバンクさん(オーストラリア)は、過去、オーストラリアと世界で2勝。
日本でも1勝。週3でゴルフをする熱心な障害者ゴルファー。

障害者ゴルフへの貢献が認められ半田晴久が欧州ツアーCEOから表彰

ISPSの半田晴久会長が訪れ、欧州ツアーCEOキース・ペリー氏より「長年の障害者ゴルフへの貢献」が認められ、表彰された。

なお、オナラブルアンバサダーの称号とともに記念のシルバー製のプレートが半田氏に贈られた。

「障害者ゴルファー、盲人ゴルファーをサポートする活動を始めて30年。こうしてISPSの活動が世界に認められ、このようなすばらしい賞を頂いて、とても光栄に思います」

半田氏は1988年、日本で最初にブラインドゴルフ倶楽部(現・特定非営利活動法人 日本ブラインドゴルフ振興協会。JBGA)を設立し、日本に初めてブラインドゴルフを紹介した「日本のブラインドゴルフの父」として知られているが、その後英語圏を中心に活動が世界的に広がっている。

昨年5月、ブリティッシュマスターズの会場でヨーロピアンツアーCEOのキース・ペリー氏(右)とISPS半田晴久会長(左)。

今から31年前、オーストラリアで視覚障害者のロン・アンダーソン氏(左)と出会ったことをきっかけに日本でブラインドゴルフクラブを設立。

国内外から大勢のブラインドゴルファーたちが箱根に集結。ガイドさんとの息もピッタリ。

ボールをセットし、打つ方向をアドバイスする奥様。二人のやりとりは明るく楽しい。

©Eiko Oizumi

グリーン上でもガイドさんがボールをセット。指示された方向に向かって打っていく。

©Eiko Oizumi

「車椅子の国会議員」として活動した元郵政相の八代英太さんも駆けつけ、表彰式の司会役を務めた。

開催ゴルフ場・日時

箱根湖畔ゴルフコース(神奈川県)
2019年9月18〜19日

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