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「目の前の1打にコミット」が
地に足つけて成功するための合言葉
中島啓太

Text & Photo/Eiko Oizumi
Photo/Yasuhiro Iwai

4バーディ、ノーボギーの66をマークした中島啓太。ホールアウト後は英語でのインタビューにも答えた。

 「ISPS HANDA欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」が自身の日本初戦となった中島啓太は、第1ラウンドを終えて4バーティー、ノーボギーの66をマークし、通算4アンダーの暫定6位タイで終えた。

 「ショットが今週あまりいいわけではなく、曲がるところは曲がるので、もっと修正が必要」と言いながらも、ボギーフリーのラウンドができたのは、「目の前のボールをピンポジションのいい位置に運んでいくだけのことをずっと心がけていた」から。キャディと『目の前の1打にコミット』という言葉にハマっているという中島は、「合言葉のように毎ホール言い合って1打1打に集中できた」と語った。

 この「目の前の1打にコミット」という言葉は、ナショナルチームのメンタルコーチ、ニール・スミス氏から教えてもらったもの。先月、DPワールドツアー初優勝を遂げた「ヒーロー・インディアンオープン」で2位と2打差がついていた時に、「体がフワフワしてしまう時があって、緊張もしているがどうしたらいいのか」と尋ねた際、スミス氏は「勝つことはそんなに重要ではなくて、目の前の1打にコミットして成功を続けることが大事」と教わったという。それ以来、その言葉を合言葉のようにキャディと毎ホールのように言い合い、ホール間のインターバルでも言っているのだそうだ。

 また年末年始にハワイで2週間ほど、巨人の菅野智之投手らと合同自主トレを行なったが、そのトレーニングの成果もあり、クラブスピード、ボールスピードがアップ。飛距離もキャリーで10ヤード伸びたと言う。             

「トレーニングもうまくできていたし、2月から暑い国でたくさん振るトレーニングをしていたので、体が振ることに慣れてきたのかな、と思う」  日本のゴルフファンの前でプレーしたのは今年初めてで、DPワールドツアーのチャンピオンとしては、「予選落ちするわけにはいかない」と言うプレッシャーもあったという中島。「このままボギーなしで回ることは恐らくないと思うので、冷静に対応して週末いい位置でプレーしたい」と語った。

キャディを務めるプロゴルファーの岡崎錬(右)と、「目の前の1打にコミット」を合言葉にプレーを進める中島。後ろはISPSアンバサダーで今季、PGAツアーで1勝を挙げているマチュー・パボン。

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